
仕事辛い。やめたい。
かつての私は毎日こう思っていました。
朝目覚めては、機嫌が悪そうな先輩の顔や
やらなければいけない事を考えて、おなかが痛くなる日々。
休みの日でも、夕方には次の日の仕事が嫌で憂鬱な気分になる。
看護師の仕事をしていた頃はずっとこんな調子でした。
そんな私も他職種へ転職して3年目になりました。
友達からも

前より表情がいきいきしてるね!
と言われることが増えました。
そこで今回は、実際に他職種へ転職した経験からわかったことを紹介します!
この記事でわかること
- 他職種への転職メリット・デメリット
- 他業種でも活かせる看護師のスキル
- 給与比較
他職種へ転職
メリット

ストレス
転職して良かったと思うことの圧倒的1位はこのストレスです。
- 病棟間の人間関係
- 頻回なナースコール
- 医師の指示確認
- 多重業務でつねに優先順位を考えて臨機応変に行動
- 自分の業務をこなしながらの新人指導
こういったことを日々こなしている看護師さんは気づかないうちにストレスを溜め込みがちです。
私は特に人間関係でのストレスが軽減されました。
生活リズム

夜勤がなくなるので、生活リズムが崩れにくくなります。
パートナーが会社員の方や、家族をお持ちの方は特に嬉しいメリットだと思います。
私は夜勤が無くなってから、肌荒れやニキビが劇的に改善しました。
前残業
勤務開始30分前には病棟について情報収集。
もちろん大切な作業ですし、当たり前にされている看護師さんが多いと思います。
ただ、残業代が出ない前残業は違法となる場合もあります。
この前残業が無いおかげで、出勤時間が同じでもゆっくりと支度することが出来ます。
定時
これは転職先の業種や勤務体系にもよると思うのですが、
看護師の場合、急患や急変があればどれだけ頑張っても残業になることもしばしば。
おまけに時間外の勉強会や委員会などで、休みの日でも病院に行っていたり。
残業が減る分、自分の時間が取りやすくなります。
希望休

長期休暇を取りたいけど、周りの目が気になって取りにくい
以前の私も同じことを考えていました。
長期休暇を取ろうと思ったら先輩に陰口を言われたり。
好きな旅行にも行きにくかったです。
暦通りの会社は大型連休が取りやすいですし、シフト制でも相談すれば休める企業は沢山あります。
デメリット

給料
看護師の給料は、やっぱりいいです。
もちろん、働いているときはもっと欲しいと思っていました。
ただ、他職種に来て求人を見ていても、同じ位の年収で未経験歓迎の転職先は少ないです。
実際の私の給料は
- 月収(手取り):約25万
- ボーナス(手取り):夏 約40万、冬 約50万
- 年収(額面):約550万
- 月収(手取り):約20万
- ボーナス(手取り):夏 約10万、冬 約10万
- 年収(額面):約320万
と年収はかなり下がりました。
ただ、給料よりも人間関係の良さを重視したので仕方ないと割り切っています。
再就職
医療の現場は日進月歩で進歩しているので、数年現場を離れたらかなり状況が変わっています。
また、看護技術も使わないと衰えていくので、
戻ってもしばらくはかなり勉強を頑張る必要があります。

いずれ看護師に戻りたいけど、他職種にも挑戦したい!
こんな方は本当にとりあえず3年働くことをおすすめします。
理由としては以下の点が挙げられます。
- 看護師は専門職なので、技術や知識が身につくのに時間がかかる
- 臨床経験3年以上が必須になっている病院がほとんど
- 採血などのアルバイトでも臨床3年以上で待遇や見つかりやすさが変わる。
そのためいずれ看護師に戻りたい・戻る可能性がある方は3年以上経験を積むことを強くオススメします。
社会的信用
国家資格だけあって、看護師の社会的信用は高いです。
- 住宅や車のローンが組みやすい
- 結婚時の挨拶などで信用してもらいやすい
どういった仕事をしているのか細かく説明しなくても理解してもらえます。
こういった時に看護師って言いたくなる気持ちが芽生えます(笑)
他職種でも活かせるスキル

多くの看護師さんは学生時代から看護一筋で勉強してきた方がほとんど。
そのため

看護以外の仕事は出来ない
と考える方を多くお見受けします。
でも、他職種を経験して思ったのは

看護師さんは本当に仕事が出来る!
そして、普段の業務で何気なくしていることに色んなスキルが詰め込まれている!
看護技術や医療の知識だけでなく、様々なスキルを駆使しているのが看護師さんだと
現場を離れてから改めて思うようになりました。
スキルその①コミュニケーション能力

一言にコミュニケーション能力と言っても、看護師の仕事の中には様々な要素が詰まっています。
- 患者さんから必要な情報を聞き出す質問力
- 患者さんや家族さんの不安や困りごとを聞く力
- 業務連絡を簡潔に伝える力
- 患者さんに対する思いやりのある声かけをする力
看護師さんは、常に患者さんや家族さんのことを最優先に考える職種です。
この力は日々の業務のいたるところで発揮されているはずです。
職が変わっても接客業なら相手が「お客様」になるだけで、
相手のニーズに応えるという部分は変わりません。
スキルその②優先順位
日々、膨大な業務量をこなしている看護師さんは
優先順位の立て方を間違えると患者さんや他の看護師、医師達にも迷惑が及ぶ可能性が。
また、急変などが起こり否応なく優先順位を変更しなければいけないこともしばしば。
常に優先順位を考えながら臨機応変に働いた経験は、どの職種でも活かせる強みです。
スキルその③情報共有
申し送りのときに、業務をこなしながら患者さんのその日の情報をまとめて簡潔に伝える。
記録を書く時に分かりやすく文章にまとめる。
毎日、情報整理をしながら業務をしている看護師さんは要点をまとめる能力に秀でています。
簡潔にまとめて情報共有する力は、いろんな場面で役に立ちます
- 営業するときにアピールポイントを分かりやすく伝えられる
- 緊急時の上司への報告
- 外注依頼するときに希望点を明確にして、修正などの手間を省ける
などなど。
看護とは離れた思わぬ場面で役立ったりします。
後悔
で検索すると、候補の中に
看護師 転職 後悔 が上位に出てきます。
転職して後悔してる方が多いのか、後悔したくない方が検索しているのか分かりませんが
私は全く後悔していません。
その理由は、自分は看護師に向いていないとはっきり分かったからです。
もともと看護師を目指すようになったのは、幼稚園の時に短冊に

お母さんみたいな看護師になりたい
と書いたのをみて母がとても喜んでくれたことがきっかけです。
そこから実習も頑張って、国試も頑張ってやっと憧れの看護師になりましたが、
その先の感情が芽生えてきませんでした。
普通だったら、
- もっと患者さんに寄り添ったケアが出来るようになりたい
- 急変時に対応できるようになりたい
など自分なりの目標を見つけて頑張ると思います。
ただ、学生の頃の私のモチベーションは看護師になるために頑張るでした。
自分が頑張って看護師になればそれが親孝行にもつながるとどこかで考えていました。
つまり、看護師の資格を取ることが目標になっていて、1番大切にしなければいけない
患者さんのためにを自分のモチベーションと紐づけられなかったのです。
それに気づいたときに、他職種に転職しようと決心しました。
自分の中で明確な理由があったので、私は今の選択に後悔はありません。

後悔しないか不安
という方は、
- 今の職場の何が不満で転職したいのか
- 転職先の条件としてこれだけは譲れないもの
を決めておくと、転職先も探しやすいですし、
転職先で嫌な事があったときも
「でもこの部分が大切で転職したから、今の職場で頑張ろう」
と割り切ることが出来ます。
私の場合は、現職場の人間関係が良いので、少し給料が低くても納得して働いています。
後悔のない転職のために
未経験職種への転職は、誰しもが不安を抱えるものです。
そして、最初の一歩が一番勇気のいる行動です。
これからの長い人生、自分のキャリアをどう生きるかは自分で選択することが出来ます。
看護師さんは色んなスキルを兼ね揃えている素晴らしい職業を経験されてきた方々です。
きっとどんな職場でも活躍できるはずです!
このまま今の職場に残るもよし!転職するもよし!
今の自分の不満と、将来どうなりたいかをじっくり考えてみて下さい。

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