皆さんはこのポスターを見たことがあるでしょうか?

これはNGO団体ピースボートが運営する世界一周の船旅の宣伝ポスター。
私は初めてこのポスターを見たときに

う、胡散臭い、、、
と思っていました(笑)
【地球一周の船旅】【ボランティアをすれば無料】【世界一周129万円】
などなど魅力的な言葉が並んでいますが

どうせ追加料金とかが必要なんでしょ
と思っていました。
また、ネットで調べてみても
【ピースボート 宗教】みたいな記事が出てきて余計に怪しい。
そこで今回は、そんなことを思っていた筆者が
実際にピースボートに乗ってみて分かった船内生活の様子を解説!
怪しいウワサについても言及していきます。
・クルーズ船での世界一周の流れ
・ピースボートでの船内生活
・色々なウワサとピーズボートの関係
ピースボートって?
ピースボートとは国際交流NGO団体の名称。
主な活動はクルーズ船での世界一周旅行の企画・運営。
この世界一周旅行では、およそ3ヶ月で約20ヵ国の国々を周遊。
この船旅を通して、実際に現地を訪れて交流することに重きを置いていることがピースボートの特長です。

ピースボートのオプショナルツアーでは沢山の現地交流ツアーが用意されていました!
国際交流NGO
ピースボートの活動はクルーズ船での世界一周の船旅だけではありません。
日本からの支援物資を届けるUPAプロジェクトや、カンボジアの地雷廃絶のためのキャンペーン(P-MAC)、自然破壊が進むガラパゴス諸島での植林ボランティア、ヒロシマ・ナガサキの被爆者と航海をしながら世界中で平和の大切さを伝える活動(おりづるプロジェクト)など、活動分野は多岐にわたります。
ピースボート公式HP
UPAプロジェクトやP-MACプロジェクトでは、日本国内で支援物資や募金を集める活動を実施。
また、2017年にはピースボートが国際運営団体を務める核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が、ノーベル平和賞を受賞。
このようにクルーズ船の運営だけではなく、国内外で多岐にわたった活動をしている団体です。
怪しいウワサ
では、なぜピースボートはマイナスのイメージを持たれがちなのでしょうか?
ここからは、その原因となるいくつかの噂について元乗船者の立場から解説していきます!
噂① 辻元清美さんとの関係
辻元清美さんは、立憲民主党所属の現役参議院議員です。

現職の議員とピースボートに何の関係が?
そう思う方もいらっしゃると思います。
実は辻元氏は、ピースボートの設立メンバーなんです。
もともとは早稲田大学のサークルとして発足したピースボート。
その設立メンバーの一人が辻元清美さんだったのです。
設立後はピースボートスタッフとして活動していた辻元氏。
ですが、1996年の衆議院議員に立候補される際にピースボートのすべての役職から退任されています。
辻元清美は、1996年の衆議院に立候補するにあたって、NGOの政治的中立性を保つ意味からも、ピースボートのすべての役職から退いています。現在の活動とも、一切の関係をもっておりません。
辻本清美公式HP
噂② 宗教団体について
宗教団体かどうかは、私も乗船するまで不安だった部分があるのですが、
結論はピースボートから宗教への勧誘は一切ありませんでした。
特定の宗教を信仰している人の割合も、多くはありません。
宗教という点に関していえば、日本人に多い無宗教の乗船者が9割以上です。
ただ、ピース(PEACE)と団体名につくだけあって
左翼的な考え方の人は、日常生活で会う人数割合よりも多かった印象です。
しかし、そういった方々も
自分の考えを発信することはあっても、その考えを他人に強要することはありませんでした。
ピースボートには左翼的な考え方でなくても、
自分の意見を自由に主張できる雰囲気がありました。

ピースボートに興味があるけど、宗教に勧誘されそうで怖い、、、
そう思うお気持ちはわかりますが、この悩みは一切心配しなくて大丈夫です!
噂③ グリーンピースとの関係
グリーンピースとは、世界55ヵ国以上に拠点を置くNGOです。
国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決を目指す国際環境NGOグリーンピース。
グリーンピース公式HP
自然保護や環境保護をメインに活動を行っている団体です。
日本で有名な事案としては、捕鯨反対運動があります。
・名前が似ている
・どちらも海に関連した活動(捕鯨反対とクルーズ)
・2つとも国際NGO団体
このような点から、同一団体と混同される方がいますが
ピースボートとグリーンピースは全く別団体です。
こちらに関しても、ピースボート乗船時に
勧誘などは一切ありませんでした。
船内生活
ここまでの記事で

勧誘とかは一切ありませんでした!
と書いてきましたが、
実際ピースボートではどのような3ヶ月を過ごすのでしょうか?
船内では、自分のしたいことを自由に選んで生活できます。
企画に参加するも良し。
ジャグジーやデッキでゆっくりするも良し。
船内の楽しみ方は人それぞれ。
ここからは、
そんな船内生活の中でピースボートの特長的なプログラムを解説!

寄港地と同じ位船内生活も思い出に残っています!
水先案内人
ピースボートには国内外を問わず様々な分野で活躍している方々が、
「旅の先生役」として水先案内人が乗船します。
水先案内人は3か月間のフルクルーズを共にするのではなく、
寄港地ごとに入れ替わり立ち代わり、合計10名位が乗船。
船の航路に合わせて3日~1週間程度船旅を共にします。
船内での水先案内人の活動は主に
・講義
・ワークショップ
がメイン。
次の寄港地に関連付けた内容で行われるので、
これからの旅への期待を一段と膨らましてくれます。
私が乗船していたクルーズでは、
プラントハンターの西畠清順さんや
環境省のアンバサダーを務める四角大輔さんが乗船されていました!
普段、講演を聞こうと思えばお金を払わないといけないような方々と
一緒にご飯を食べたりできるのはピースボートならではの経験でした!

船内チーム
船内チームとは、ピースボート船内生活を支える文化祭実行委員のようなもの。
チームへの参加は任意。
ですが、チームを通して乗船者同士仲良くなることも多かったので
若い人は参加している方が多かった印象です。
チームのメンバーはほとんどが乗船者。
そのチームをまとめるリーダーのポジションに、各チーム1人のピースボートスタッフがいます。
・企画チーム
・PA(音響チーム)
・映像チーム
・新聞チーム
主な船内チームはこの5つ。
基本的には毎日決まった時間に30分ほどのミーテイングを行います。
自分が船内でやりたいことの合間にチーム活動を行っていきます。

実際にどのような活動があるのか見ていきましょう!
企画チーム
ピースボートでは、寄港日以外は毎日沢山のイベントが開催されています。
そのイベントの企画立案~実行までを行うのが企画チームです。
私が乗船していた時にあったイベントとしては
・紅白歌合戦
・1発芸大会(スター発見)
・夏祭り
・運動会
企画会議では、コンセプトの話し合いから始まり
備品の確認やリハーサルの日程調整、同線確認を他のチームと協力しながら行っていきます。

私はこの企画チームに参加していました!
仕事に近い内容が多いチームでしたが、
終わった後の達成感で打ち上げがめちゃくちゃ楽しかったです!
PA(音響チーム)
PAチームの活動内容は
・各イベントでの音響や照明担当
・出港式でのBGM担当
この2つがメイン。
特に出港式では、周り反応を見つつ
自分の好きな音楽が流せるのがPAの醍醐味。
大海原を走る船に自分の好きな音楽を流す。
これもまた、他のクルーズ旅行では出来ない経験です。
映像チーム
船内の客室には、1室に1台テレビが設置されています。
そのテレビで放映されているのが、船内テレビ番組の【くるナビ】。
そして、この船内番組を撮影・編集しているのが映像チームです。
映像チームでは初心者でも入ることができ、1から教えてもらえるので
下船する頃には編集スキルを身につけている方もいました!
新聞チーム
ピースボート船内ではWi-fiの使用料は別料金がかかります。
そのため船内のスケジュールや情報の共有は、
毎日各部屋に届けられる船内新聞で共有されます。
この船内新聞の編集を行っているのが、新聞チームです。
GET
GET(ゲット)とは、Global English Trainingの略。
船内で開催される少人数の英会話教室です。(事前申し込みと別料金必要)
少人数クラスなので、決まった教科書は使わずに
生徒の要望に応えながら授業を進めていくのが特徴。
学んだことを次の寄港地で実践できることが魅力の1つ。
3か月間なので、このプログラムでペラペラになることは難しいですが

英語が分からないし、話すのが怖い
という、海外旅行初心者の方には魅力的なプログラムです。
ボランティア
ピースボートに乗船していたというと、

船でボランティアってどんなことするの?
と聞かれることがよくあります。
しかし、ピースボートのボランティア制度は乗船前に行うものです。
ボランティアという名前から、現地でお手伝いをするイメージがあるかもしれませんが
(私も初めはそう思っていました!)
ボランティアスタッフの内容は、乗船前にポスターを貼るということです。
詳しくはこちらの記事を参照ください!
まとめ
以上、今回はピースボートの怪しいウワサと船内生活について見てきました。
ただ、どんなに私が過去乗船者で「勧誘や洗脳なんかは無かったです!」
といっても文章だけで伝えるのは限界があります。
百聞は一見にしかず。

今乗船を考えているけど、どうしても不安。
という方は、実際に見学会に行かれることをおすすめします。
スタッフや雰囲気を自分の目で見て考えてみて下さい。
説明会などのより詳しい情報は下の画像をより公式HPでご確認ください!


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